ゆるやかな星は
君をまどわせる
俯いた
ふるえる白
あかるき薬
はてなき夏
ふるえる夜
まばゆき光
たえなき歌
ふるえる海
仰いだ

＝　午前四時　＝

大丈夫
だったよ

だから
背中から
羽が

大事なこと
ひとつ

大事なこと
ふたつ

暁
明星はまだ
かな

背中から
背中から
羽が
 

迎え
ゆるやかな
死に向かえ
はげしき
ああ
ヒトは今日も
増える
女の
変声

小さからぬ睡眠
 

＝　ぶどうのゆめ　＝

あめふりに
わたしは
ゆるゆると
かたつむりへ
わらいかけた
ことばが
きこえなくとも
かまわず
くさらず
ちいさな
ほほえみと
ぬれた
こいぬの
あしおとをもって
あなたを
ゆるそうと
かんがえた

ぐらすごしに
ひかりは
あつまる
 

雨降りデパート屋上の百円効果
かれ、から、けり、くれ
視覚優位ならディメンションの餌食、強制共生

さあワックスをかけよう
プッシュアップ１，２
もっともっと楽しくなれるように誘導

晴れがましき席で慙愧のギター
かれ、から、たるや、くれ
否
かれからけりくれ
色は匂えどプラスＮ
みんなみんな意味の上で切れる
切ることができる

ロッカールームで脱いだマスク
マジョーラの深みには到底遠く
ああ、だから、わたしは。

少年ダニエルに倣うよ

笑う
三日月が潤んで
笑う
あなたは
また
少女然と
また
しなやかに
若竹
雪を抱く
若竹
希望としての
刹那
瞬く星の
刹那
強く泣いてみたい
そんな
そんな　昼過ぎもあるのです
 

あなたが読むわたしのお話
あなたはあなたのページ繰る
わたしがわたしを連ねても

あなたはわたしを知っている
わたしはあなたを知っている

あなたが歌ったわたしの歌は
わたしの知らないメロディで

　
認めなくたって
美徳は
削ること

でも　でも

不足に満ち足りて

そんな複雑
 

難解なのか
不可解なのか
創作なのか
捜索なのか
誤りと雖も解したなら
活字が躍る液晶に吐き出す
諦めにも似ている
主張は“on earth”開き直りではなかろうか
何ぞその先の暗きや
何ぞその先の暗きや
追い立てるｔの容赦に夢を見て
想像神が反故紙を集める
｢消せ螺旋ら｣
｢難来る無い差｣
｢定期問い維持｣
｢消せ螺旋ら｣
｢消せん螺旋ら｣
拒絶した理解を
片手では求めている
急逝主の最愛
休生主の再来
難しいのか
べからざるものなのか
リーダーになれなかったボスと
ボスでいられぬトップランナー
蔑ろに笑うメサイア
懇ろに眼鏡を洗う
その先の暗きや
その先の暗きや
その背後の如く
その左右の如く
その先の未知なること
ああメサイア遣いの余白、その廣きこと
 

ねぇねぇキミ、
だけど袖口から入道雲が出ていますよ
笑っても笑っても
眉根が寄っているの

さぁさぁホラ、
はやく耳を澄ませてご覧よ
生きたって生きたって
幸せは増えるだけさ