わたしたちは
まだ
ねむっているようなものであるのだ
そうして
わたしたちは
もはや
しにゆくいきものなのである

わたしたちは
そう
めをとじてわらっている
わたしたちは
ゆらいでないている
 

きたるそのひまで

かくじつにのこされたじかんを
くらいながらいきている

 

カタツムリは脳の近くにだけ
僕の体はプロトタイプな絶望
そうだなあ
愛をかなしいと読んだ先人
アイってな～んだ？
誰かが自我と嘯く

オーライ
大丈夫、大丈夫さ
ただそっと立ち上がれ

口を開けているいるのは
中庸ではなく陰と陽の同立
フィロキセラが嗤う


無花果
葡萄
実
罪
罪悪
染色体

 

こえがきこえたよ
ここの。ずっとずっとふかいところ！
どきどきするような
そういう。ねっこのほうでね！

せかいじゅうでいちばんだなんて
くらべられないからいえないけれど

うたをうたうんだ
きみへ。もっともっとすきになれる！
わくわくするような
しあわせ。そらたかくおおきく！

ぼくのせかいはきみだから
やっぱりけっきょくせかいいちかも
 

摂取したふりをして・安寧を嘯いた

だいじょうぶだよ
ぼくだっていきているから
あなたがすきだから
触れ合った
額の隙間からやってきた
その小さな小さなひかりの粒を
ぼくは
あなたにおくりたかったんだ
たぶんこれが
限りないアイシテルのひとつ


隔絶を隠蔽した・気休めを唾棄せずに

 

うそつきダディに
うらぎりマミィ

 

ボクらのコトなど知れていて
所詮オトナも痴れている

うそつきエニィに
うらぎりメニィ

いそがしいならボクらにまかせ
シゴトをすればいいものを

とわにコドモの影縫い男
鉤爪男を殺しにかかる

 

きみのおしゃべりは
やさしくてやさしくて
ぼくを迷わせるよ　ねぇ

ときどきひどくかなしい
そんなうたを歌うきみが
ゆっくり笑えるように


ゆるせないことがあるよ
なきたいときもあるよ
くらくて、さみしくて
さむくて、つらくて
やめてしまいときだってあるよ

できるだけきみの近くにいたい
いつだってぼくは
ぼくだから


きみのおはなしが
たびをしてたびをして
空をわたるように　ねぇ

ときどきぼくはこわいほど
ひどいひとになるよ
ゆっくり笑いたいけれど


ゆるせないことがあるよ
なきたいときもあるよ
くらくて、さみしくて
さむくて、つらくて
やめてしまいときだってあるよ

でも

できるだけきみの近くにいるよ
いつだってきみの
きみだから


嘘はつかないから
また
一緒に歩こう
 

 

きみのうたを
ぼくに聞かせて
ぼくは
きみに笑うよ


ゆっくりゆっくり
雨上がりの道を
 

なんとなく感づいているよ
それはこの俺でさえなのだから
お前は些か演技が下手だね

しかしながら応えはしないよ
それはこの俺でさえなのだから
お前はもっと勉強しなくてはね

匂わせようとしても無駄だ
俺は馬鹿だから
俺は馬鹿だから
言え　それでこそ真の白痴になれる


 

歩き方を忘れた
と
言ったんだけどね

あああ

なんで教えてくれないのかな
そうやって
君が一緒に立ち尽くすから

また

泣いてしまいそうになるよ
泣いてしまいそうになるよ

まだしばらくは

呼吸が忘れられない
 

ネジを落とした君に問う
そこはどうだい、暗いかい？
ネジを持たない僕は言う
ここしか知らない、わからない

鎖鳴らして君うたう
かなしいほどに嘘つきだ
ばかな頭で僕は見る
近付き過ぎた　もう遅い
 

 

愛すべき弱者にラットを見出せず
今日とて完璧ぶりたいジャンク