lawollaの吐き出すコトノハ集め。Since→2007/04/06
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かちゃりと音がしてレンズが取り換えられる
「これならどうですか」
「ずいぶんハッキリしました」
「では上から読んでみてください」
僕は照らされた文字を読み上げた
い、す、な、へ、と、り、ね、し?・・・分かりません
「0.8ですが、どうします?」
「じゃぁこれで」
これが、一週間前のこと
僕は今新しい眼鏡をかけている
ずっと欲しかったセルフレーム
正面から見ると灰色、裏が濃い青で一目ぼれしたデザイン
ちょっと高かったけどまぁ、もうすぐ入るであろうお年玉を頼りに奮発したんだ
こないだ初めてコンタクトをつけた時も思ったけど、
視界って世界なんだよね
古い方の眼鏡は今でも使ってる
視力0.2の僕は家じゃ裸眼だ
出かけたりするときは昔のメタルフレームを掛ける
んで、卓球するときはセル
やっぱしっかり見えた方が部活は楽しいもんね
でね、その時感じるんだけど
普通に考えて今の眼鏡だけあればいいじゃん
でも休みの日はこれ掛けたくないんだ、なんとなく
くつろいでる時にシビアな現実見たくないのかな
べつに見えないからって無くなりはしない
わかってるよ?
それでも僕は茶色い眼鏡をかける
うすぼんやりした優しい(いや、易しい?)視界で、とりあえず課題を忘れてゴロゴロする
灰青フレームだとなんか気が抜けない
なんでだろ
やっぱ視界は世界なんだ
僕がぼやっと見てる世の中じゃ
僕もぼやっと見られてる気がする
周りがくっきりしてたら
ぼくもしゃんとしなきゃ、見られてるって思う
じゃぁいつだってセルをかければ僕はいいのか、なんて考えるけど
それは疲れる
目も心も、さ
・・・あ、見は身なんだね
ほらやっぱり視界は世界だ
お腹すいたなぁ
色々考えたら肉まん食べたくなってきた
電車乗る前にコンビニ寄ってこっと
この季節は早く暗くなって寒いなぁ
まぁ動き回ってたからいいんだけどさ
曇るから眼鏡を取った
輪郭のあいまいな世界と、確かな肉まん
あたたかくやわらかく、僕はまんぞく。
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