やっぱり帰ってくるのさ。
孵って。返ってくるのさ。
帰巣本能ですませたくないな。
これは、俺が、望んだことで、もしくは、望まなかったことで、
だから。寂しいような気もするんだ。少しだけね。

何かを捨ててきたなんて思っちゃいないけれど。
思いたくもないけど。

ただ確実に・持ってこなかったそれ・は俺にあって
・それ・が何なのか、俺は知らないこともあるんだけどね。
そして確実に・連れてきたこれ・があって。

帰ってきたここには・変わらないあれ・に・変わっていくあれ・もあった。
・あれ・は俺を見つけた。


そして俺は出て行く。
・それ・を置いて。
・これ・をかかえて。
・あれ・を離れてしまいながら。

・きみ・を探しに。

サイレン・サイレント
サイレント・サイレン

沈黙を叫べ。静寂を歌え。
騒音を噤め。喧噪を黙れ。

注意を喚起せよ。
ワタシハココニイル!!!!

サイレンとサイレントとサイレンと

サイレントとサイレンとサイレントと

キミガミエナイ！
ミエテイルキミハドコダ？

ワタシハドコニイル？

きみがすきで。
いわなきゃいけない。
わたしはきたない。きみもきたない。
それをせかいのせいにはできない。
きみがすきだ。
だからわたしは。
ざんげのようなこくはくのような。
それでも。
むかえがくるまえに、いやむかえなどこないのだから。
だから。わたし。は。きみ。に。あわなくては。
いけない、のに。
せかいのせいでよごれてしまった！

満たされた砂時計も時は刻めないよ。

間に合わないような、そんな思いを抱いて。
壊してしまうような、そんな思想を抱いて。
創めてしまうような、そんな。それでも。

追われても負われても終わるな。

勝っちゃえばいいんでしょう？
それで悔やんで新しくまた勝って
泣いて笑って黙って消えて
負けちゃったら勝っちゃえ良いばいいのに

その痛いは誇れますか

その傷は、その思いは

誇りたいと思いますか

讃えられるかではなくあなた自身が。

がんばれ

自我を湛え
自我を讃え
自我を論じ
自我を損じ
自我を聴き
自我を謳い
自我に触れ
自我に狂う

ego.

夕焼け空と夕焼け雲に
はじめて 大気の在るを知る
星の瞬きゆらゆらに
やっと僕らは感謝する